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格安夜行電車の旅

高度経済成長期にもてはやされた夜行電車。近年では、移動時間が短くてすむ新幹線や航空機、運賃の安い高速バスに押され、次々と廃止になる苦しい状況です。しかし、夜行電車の車中で一夜を過ごす旅には、独特のあじがあります。かつて、全国のJR線が1日乗り放題になる“青春18きっぷ”を使うことができる夜行電車「ムーンライトながら」に乗るために、学生たちは長い列を作りました。東京〜大垣間を走る「ムーンライトながら」を青春18きっぷを使って利用すると、例えば、約4,300円で東京から大阪に行くことが可能です。今でもこの電車の人気は高いようですが、2007年3月のダイヤ改正で全車指定席になったため、乗車するために何時間も並ぶ学生たちの列は見られなくなったようです。

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ゴージャスな夜行電車はホテル並の快適さ

他の交通機関に押される中、あえて夜行電車で移動する付加価値をつけるために、ゴージャスさをアピールする傾向もあります。「サンライズ出雲・瀬戸」は、山陰・四国と東京を結ぶ寝台特急です。車内は住宅メーカーと共同で設計され、通路から客室内に至るまで、木目調のインテリアで統一されています。寝台は全て個室で、シングル主体の中、“サンライズツイン”という2名で利用できる個室も用意されています。「カシオペア」は、東京の上野〜札幌間を結ぶJR初のオール2階建て寝台特急です。“快適空間を実現した寝台列車”をコンセプトに、すべての客室がホテルのような機能性と快適さを備えたものになっています。また、客席のほかに、星空や朝焼けを思う存分眺めることができる、見晴らしの良いラウンジカーや、夜間はパブにもなるエレガントなダイニングカーも用意されています。ダイニングカーではディナー時に、車窓の景色を眺めながら、フランス料理のフルコースや、懐石料理を楽しむことができます。

ユニークな夜行電車

私鉄で唯一の夜行電車は「東武鉄道夜行列車」です。23時55分に浅草駅を出発し、野岩鉄道会津高原尾瀬口駅へ向かう電車は、5月末〜10月中旬は「尾瀬夜行」、12月末〜3月中旬は「スノーバル」と呼ばれています。いずれも下りのみの運転です。今の時期に運行されている「尾瀬夜行」は、最後部車両が女性専用車になっていて、女性のひとり旅にも安心です。そして、最後に寂しいニュースを。今年8月31日で札幌〜釧路間を走る夜行列車「まりも」が廃止になります。JR北海道では、このラストランに合わせて、札幌駅と釧路駅での“まりも号写真展”の開催や、8月24日〜31日を“ラストランウィーク”とし、乗車証明書を配布するなどの記念イベントを開催します。運転終了となる8月31日は、札幌駅と釧路駅で、ラストイベントも行われます。今年の夏の思い出に、まりも号のラストランを利用してみてはいかがでしょうか?

夜行電車